2009年9月7日

常保寺(青梅市滝ノ上町)の猫地蔵と猫町散策

 9月6日 惣岳沢〜志田倉沢下降の計画をたてて武蔵五日市駅に降り立った。が、9月からバス時刻が変わり藤倉行は2時間後となってしまった。転進するような沢は特にないし、残暑の中のハイキングも気乗りしない。バス停敗退…。山行中止の連絡を入れて昭和レトロの町・青梅をぶらつくことにした。

猫町青梅の招き猫地蔵

 青梅駅からまず市立美術館の向かいにある瀑布山常保寺(臨済宗建長寺派、青梅市滝ノ上町)へ行く。ここには招き猫の地蔵があるはずだ。合掌一礼の山門をくぐると境内左手に六地蔵があり、その後ろにかなり古そうな猫地蔵があった。小さめの顔と耳にヒゲもきちんと彫られている。背筋のピンとしたスリムな左手上げの招き猫だ。裏面には「南無妙法蓮華経」と彫ってある。寺によると「昭和の中頃、青梅市内の無住寺院の土地処分に伴って引き取った」とのこと。焼香台があるから信仰の対象となっていた猫地蔵であろう。やはり青梅といえば養蚕神との関連が想像される。

常保寺の本堂
招き猫の猫地蔵
背筋がピン
小ぶりの耳に小顔

 次に向かったのはやはり青梅赤塚不二夫記念館(青梅市住江町)で、目当ては招菊千代。赤塚不二夫の愛猫を招き猫にしたもりわじんの作品で、赤塚不二夫1周忌、菊千代13回忌の今年7月27日にご開帳されたばかり。ちょうど「天才バンザイ猫 菊千代展」が開催中だった。もりわじんの手にかかれば菊千代も猫神様になるのだ。おそ松くん世代なので、ついついパソコン画面で懐かしいマンガに見入ってしまった。

マンガを描く猫のオブジェ(赤塚不二夫会館)
もはや神仏扱いの「招菊千代」(もりわじん作)


 お隣の昭和レトロ商品博物館(二階は「雪おんなの部屋」)と通りの向かい側の昭和幻燈館にも立ち寄る。住吉神社に向かう参道には「あおめ招き猫」の「大黒天猫」「恵比寿猫」が鎮座していた。再び駅前に戻って「にゃにゃまがり」の路地に入ってみる。「七曲がり」が正式名称で、幅1mもない狭い路地を七回曲がる。そこかしこに色々な猫のオブジェがあったりする楽しい道だ。


住吉神社の恵比寿猫
住吉神社の大黒天猫
猫のバス停(住江町)
「にゃにゃまがり」は曲がりくねった細い道