猫町青梅の招き猫地蔵
青梅駅からまず市立美術館の向かいにある瀑布山常保寺(臨済宗建長寺派、青梅市滝ノ上町)へ行く。ここには招き猫の地蔵があるはずだ。合掌一礼の山門をくぐると境内左手に六地蔵があり、その後ろにかなり古そうな猫地蔵があった。小さめの顔と耳にヒゲもきちんと彫られている。背筋のピンとしたスリムな左手上げの招き猫だ。裏面には「南無妙法蓮華経」と彫ってある。寺によると「昭和の中頃、青梅市内の無住寺院の土地処分に伴って引き取った」とのこと。焼香台があるから信仰の対象となっていた猫地蔵であろう。やはり青梅といえば養蚕神との関連が想像される。
常保寺の本堂 |
招き猫の猫地蔵 |
背筋がピン |
小ぶりの耳に小顔 |
次に向かったのはやはり青梅赤塚不二夫記念館(青梅市住江町)で、目当ては招菊千代。赤塚不二夫の愛猫を招き猫にしたもりわじんの作品で、赤塚不二夫1周忌、菊千代13回忌の今年7月27日にご開帳されたばかり。ちょうど「天才バンザイ猫 菊千代展」が開催中だった。もりわじんの手にかかれば菊千代も猫神様になるのだ。おそ松くん世代なので、ついついパソコン画面で懐かしいマンガに見入ってしまった。
マンガを描く猫のオブジェ(赤塚不二夫会館) |
もはや神仏扱いの「招菊千代」(もりわじん作) |
お隣の昭和レトロ商品博物館(二階は「雪おんなの部屋」)と通りの向かい側の昭和幻燈館にも立ち寄る。住吉神社に向かう参道には「あおめ招き猫」の「大黒天猫」「恵比寿猫」が鎮座していた。再び駅前に戻って「にゃにゃまがり」の路地に入ってみる。「七曲がり」が正式名称で、幅1mもない狭い路地を七回曲がる。そこかしこに色々な猫のオブジェがあったりする楽しい道だ。
住吉神社の恵比寿猫 |
住吉神社の大黒天猫 |
猫のバス停(住江町) |
「にゃにゃまがり」は曲がりくねった細い道 |