真っ先に向かったのは、街を見下ろせる日和山。かつて祖父宅があった門脇地区は壊滅状態で、がれきの撤去跡は夏草の緑が目立ち、震災からすでに5か月という月日の流れを実感させられる。
浜に近いあたりに自動車のスクラップがうずたかく積まれている。北上川の河口左岸にも瓦礫の山があり、いまもトラックが行き交う。
沖に目をやると、うっすらと“猫の島”田代島が望見された。島の牡蠣養殖事業を復興させ猫も守る「田代島にゃんこ・ザ・プロジェクト」には参加しているので、落ち着いたらぜひ渡ってみたい。
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瓦礫の山の向こうに田代島を望む(日和山から) |
南麓の門脇小学校前まで行ってみるが、3階まで浸水した様子。背後の日和山で津波はブロックされ、高台の家は無事だったようだ。
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門脇小学校と日和山 |
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瓦礫の撤去跡には夏草が茂る |
祖父宅は学校の目の前にあったのだが、瓦礫が片づけられた周辺一帯は車が通るたびにホコリが舞い上がる。山上から見た景色とはまた違う荒涼とした現実。言葉少なに早々に車に戻った。
5月から体調を崩して切り替えできなかったが、2日後から猫山詣でを再開する。被災地を実際に見たことでモヤモヤが少しふっきれた。